学校法人 雀村学園 鵜ノ木幼稚園

ホーム > 教諭の言葉 
前のページに戻る

お母さんとお話し

年中担任



 私の担任している年中組のクラスには、年少組からの進級児もいれば、新入園児もいます。新入園児は四月こそいろいろな面でとまどいがありましたが、集団生活に慣れてくると落ち着き始め、五月には早くも進級児と同じように生活できるような幼児も出始め、一学期の終わりには「う~ん・・・」と考えてしまうような差は目立たなくなってきました。幼児の順応性にはいつも感心させられます。

 

 さて、お母さん方から聞いたことですが、クラスの幼児の中で、幼稚園から帰ってお家でいろいろなことを話す幼児、話さない幼児がいます。幼稚園での出来事を話す幼児のほとんどは、幼稚園で何をしたか、何が楽しかったか、何が嬉しかったか・・・といったことがテーマで、逆にいけないことをして叱られたことなど都合の悪いことは話題にならないのが普通のようです。

 そのような中でA子ちゃんは、幼稚園で楽しかったことはもちろん、先生に叱られたことも隠さずお話しするそうです。お母さんがニコニコしながら聞いていると、次から次へとお話ししてくれるとのことです。

 幼稚園ではA子ちゃんはとても発想力が豊かで、とてものびのびと遊んでいます。絵を描くことや折り紙で作るものも、他の幼児にはない独特のセンスがあります。A子ちゃんをみていると、素直な気持ちで物事を話し、お母さんに聞いてもらう、そのことがいろいろな原動力となっているような感じさえします。他の幼児も、A子ちゃんに負けないくらい、自分の個性を上手に表現できるようになったらいいな、と思います。

 

 これから二学期。またいろいろなことを影響しあいながら、共に成長していく幼児達。みんなが自分の個性を十分に発揮できるように、いい方向付けができたら、と思っています。


   
前のページに戻る
     
入園希望の方へ 在園保護者の方へ 卒園生の方へ 学生の方へ